■ 測定で未発見が燃料飛散無しの証拠にならない理由は、
プール内の燃料はアルファ線を出すものが大半で
(ガンマ線を出すもの等もゼロではないけど少ない。理由 )、
アルファ線は数cmしか飛ばないため、
測定器を数cm以内に近づけないと反応してくれないからです。
しかも、堆積の仕方がとびとび。
溜まってるところに近づけない限り、反応してくれない。
そこに近づければいいじゃないかと思うかもしれないけど、
目に見えないためにそこがどこなのかわからないからこそ、
あるのか無いのかわからないからこそ測定器で捜しているのです。

■ 今現在肺癌なしが燃料飛散無しの証拠にならない理由は、
癌の塊がある程度の大きさになるまで症状が出ないし気づかないからです。
アスベスト被害でも発覚したのは何十年も経ってからです。

■ 燃料プールにガンマ線を出すもの等もゼロではないけど少ない理由は、
ガンマ線を出すものは、半減期が短く、
運転を停めて持って来てから何ヶ月間も経って激減してるからです。
例えば半減期が8日のヨウ素は、8日で1/2、80日で1/1000になってます。
中には半減期の長いものもありますが、それらは生成量が少なく、
運転を停めて持って来た時点で、元々、少ししかない。
少ししかないとは言っても、
アルファ線を出すものに比べればと言う意味で、
今、建屋に人が近づけないほどのガンマ線量になっているのは、
その、少ししかないもののせいなのです。
逆に言うと、
アルファ線を出すものはそれらとは桁外れの膨大な量があり、
吸うことで害の出る範囲が建屋程度では済まず、200km圏に及ぶ危険性があるのです。
それほどの量があっても、測定器には引っかからないのです。
とびとびに堆積してる上、アルファ線は数cmしか飛ばないからです
(どこに堆積してるか知ってて、意識してそこに近づけない限り、発見不可能)。

■ 出来上がった高温ガス内での熱の補充速度のことで爆風の速さとは関係ない理由は、
水素と酸素の化学反応により、それらの混合気が、
全体的に水のガス(水蒸気)に変わると同時に、全体的に高温になる。
ガスの、鉄骨に接してる地点だけ温度が下がり、
温度を均一にしようとする力が働いて、
ガスの他の地点(十数m離れた地点もあるだろう)から熱が補充される。
それと並行して、
温度が高いために圧力が上がって膨張を始める、
膨張が起きたときの、ガスの塊の端の移動速度が爆風の速さです。
熱が補充される速さが、この速さと一体何の関係があるというのでしょうか。
鉄骨内で熱伝導で逃げて行く速さも確かに遅いけど、
温度を均一にしようと熱が補充される速さはそれより,もっと遅いので、
話にならないという意味で言ってるのです。
実際には、たとえ熱が鉄骨内で熱伝導で逃げて行かなくても、
ガス全体の熱が、温度の下がったその一箇所に集まるわけがない。
高温ガスは、すぐに膨張を始めて温度が下がり、すぐに1000℃を切ってしまう。
熱がその一箇所に着く頃には1000℃以下になってる。
さらに、ガスのかなりの量が、大気中に逃げてしまい、
熱の補充に貢献しないまま、無くなってしまう。
要するに、ガスが鉄骨を1000℃まで上げるなんて、
火災のように、長時間、高温ガスが発生し続け、
その高温ガスが、長時間、鉄骨に当たり続けない限り、
あり得ないということです、数十万℃のガスが出来でもしない限り。
数十万℃なんて核エネルギーの熱でもないと、できないだろう。

■ プール内の燃料が密集すれば核分裂連鎖反応を起こすことは、原理的に,起こり得る理由は、
プール内の燃料は、原子炉に入ってる燃料と同じものであり、
原子炉内の燃料が密集すれば連鎖反応を起こす(発電時に起こしてる)のなら、
プール内の燃料も密集すれば連鎖反応を起こすからである。
そう言うと、
「プール内の燃料はラックで固定されているので、
密集することはないし、連鎖反応を起こすこともないのでは?」
という疑問が湧くかもしれないけど、
それは、ラックが壊れなかった場合の話である。
2011年3月の3号機爆発では、ラックが壊れた可能性がある。
2011年3月の3号機爆発では、まず水素爆発が起こり、
その結果、プールの水面が不均一に強く押し下げられ、
プール内の水が大きく動いて燃料棒を押したために、
水の押す力にラックの一部が耐え切れなくなって壊れ、
その壊れた箇所で燃料棒が密集して連鎖反応を起こした
ということは、原理的に起こり得る話である。
しかも、連鎖反応が起きたら、制御棒が無いのだから、連鎖が速くなり過ぎて超高温になる。
なお、水素爆発が引き金となって起きたのは、
連鎖が速くなり過ぎたことによる強烈な熱の発生と水の気化。核爆発とは言ってない。
水の気化で出来た数十万℃の水蒸気が鉄骨を1000℃にした。詳細 )。
あと、
「原子炉内からプール内に移したのはウランの純度の低くなったものだけだから、
連鎖反応を起こすわけがない」
という疑問が湧くかもしれないけど、
連鎖反応の能力が残っているうちに原子炉内からプール内に移して来ているのです。
そもそも「使用済」という言い方がおかしい。実際には「中古」です。
焚き木は、端から順に燃えて、全く燃えない物が、少しずつ出来上がって行くけど、
核燃料は、全体が同じ調子で反応し、全体が同じ調子で連鎖しにくくなって行く。
連鎖反応の能力が完全に無くなった物が、少しずつ出来上がって行く、わけではない。
定期検査のとき、連鎖反応の能力が完全に無くなった物だけ移す、なんて芸当はできない。
こう言うと、
「新品と中古を混ぜて使い、中古の連鎖反応の能力が完全に無くなって少し経った頃に
 定期検査の日が来るようにすればいい。」
と思うかもしれないけど、
新品と比べて中古の方は、連鎖の仕方が鈍く、ウランの純度の下がり方も遅い、
純度が低ければ低いほど純度の下がり方も遅い(中性子の捕獲確率が減るのだから当然)、
いつまで経っても、連鎖反応の能力が無くならないんですよ。
結局、連鎖反応の能力が残っているうちに移す(新品と交換する)しかないのです。


■ 水素爆発の後に起きたのは、核分裂の連鎖反応による強烈な熱の発生と水の気化。爆発とは言ってない。
水の気化で出来た数十万℃の水蒸気が鉄骨を1000℃にした。
爆発時の動画をちゃんと見てください。
水素爆発の時点で、屋根や天井だけは吹き飛んでる(鉄骨はまだ曲がっていない)。
その後、黒い煙状のものが物凄い速さで吹き上げられ、高さ300mに達するまで続いてる。
これは、核分裂の連鎖反応による強烈な熱の力でプール内の水が一瞬で気化して、
溶けた燃料を含みながら上昇して行く様子が見えているのです。
上昇開始時の温度があまりにも高過ぎたために、
高さ300mに達するまで、周りの温度と同じになれなかった。
それほどの高温だったからこそ、上昇がこれほど激しくなっている。
核エネルギーによる熱としか考えられない。
となると、熱源となったプール内燃料は溶けた筈です。
だから「溶けた燃料を含みながら」と言ってるのです。
核エネルギーによる熱の力で、
爆発と呼べる程の激しい気化現象が起きたので、
「核 爆発」と呼んでも間違えではないのですが、
その激しさの程度を爆発と呼ぶか否かは主観に左右される話で、
公害の有無にとって、本質と関係のないことですから、
ここでは、爆発という言葉は使わずに、熱量が如何に大きいかを問題にしています。
鉄骨,数十トンが1000℃になったことを問題視している理由は、
その熱が核エネルギーによるものであることを指している、
熱の発生元が核燃料(プール内の)であることを指している、
熱の発生元である核燃料が熱で溶けて大気中に飛散してしまったことを指しているからです。